ビブラートの練習をしている時は出来るのに、歌うと出来なくなる。
ビブラートが出来る曲と、なぜか出来ない曲がある。
高音もしくは低音になると、ビブラートが出来なくなる。
そんなビブラートの波にノれないことって、ありますよね?
今回は特に、「練習ではビブラートが出来るのに、歌うと出来なくなる」という方に、見ていただきたい内容です。
ビブラートが出来るようになるためのボイトレ動画は多くありますが、「この状況だとなぜか出来ない!」っていうことに関して、ドンピシャな回答を得られるボイトレ動画は少ないです。
そもそもボイトレって人によって正解が違うのに、それ以上にビブラートが出来ない原因は人によって様々なので、難しいですよね。
まあそれこそが、独学ならではの難しさであり、苦行となるポイントです。
自分で試行錯誤しないと、その問題は解決出来ませんが、それが本当に難しい…
今までやってきたことも、『もしかしたら自分には合ってなかったのか?』という疑問や、『ボイトレ動画では言ってなかったけど、自分流でこうやってみるか?』など、迷走する可能性大です。
自分の成長が止まってしまうだけならまだしも、後退してしまう可能性も出てきます。
例えば、「ビブラートが出来ないから発声の仕方を変えてみた結果、歌が下手になりビブラートも結局出来ない」とかですね。
それはビブラートに限らず、独学だといつでも起こり得る状況です。
今回は、「ビブラートが出来るようになるためには」というよりは、「ビブラートが出来ないのはなぜか」というニュアンスの内容になります。
「練習しているのになぜか出来ない」という方は、「出来ない原因」を知ることで出来るようになるかもしれません。
それではまず、参考になるボイトレ動画から紹介していきます。
そもそもビブラート自体が全く出来ない方は、こちらの記事を読んでまず練習してみてください。

厳選ボイトレ動画~ビブラート出来ない編~
【ボイトレ】ビブラートができない3つの原因と解決法
『横隔膜でどうのって実際どうなん?』
『ビブラートって自然に出すような感じの方が良いんじゃない?』
と、思っている方にはオススメかも。
他のボイストレーナー達が言っていることとは、少し違うような解説かなと思います。
このボイトレ動画を観て、『なるほど!今まで出来なかったけどちょっとコツ掴めたかも!』という人もいるんじゃないかなという気がします。
動画自体も短く、ダメな例は特に分かりやすいし、端から見たらこう見えるよってのも分かると思うので、是非ご覧ください。
ビブラートのかけ方やコツを徹底解説!実践練習付き!【ボイトレ/ビブラートの出し方】

非常に面白い解説で、独学でやられている方には、特にオススメの動画かもしれません。
凄い研究して試行錯誤もされたんだろうなぁ、っていうのが伝わってきます。
動画は30分と少し長めですが、10分だけで良いので見ていただきたいです。
その10分の中にある①②④⑤の項目は、理解しやすくとても参考になる内容かと思います。
もちろん、最初から最後まで素晴らしい内容ですので、10分観て良いと思った方は是非最後まで!
【カラオケ上達】ビブラート攻略。解説と練習法【IKKI式ボイトレ】#8 ボイストレーニング
「畑中ikki」さん、この方の動画もよく観させていただきました。
ビブラートの種類について、実演ありで解説されています。
最初から最後まで観ていただきたいですが、まず4分で良いので観ていただきたい。
「おー!なるほどー!」と、今でも記憶に残っている動画です。
ビブラートが出来ない原因

私が最も重要だと思うのは、「ビブラート練習時と歌唱時の違い」を理解しているかどうかです。
ビブラートの練習をしている時って、単純に「あ~あぁあぁあぁ」って発声するだったり、サビの最後の最後の部分だけ歌ってビブラートをかける、という練習をしていませんか?
もちろん、練習なのでそれはそれでOKだと思います。
しかし、その練習では出来るのに、歌うと出来ないというパターンの人。
ちょっと考えてみてください。
ビブラートの練習をしている時と、カラオケでの歌唱時にビブラートをかけようとしている時、その時の違いを考えてみてください。
発声方法は一緒ですか?
体に残っている息の量は、練習の時と一緒ですか?
声量は一緒ですか?
音程は一緒ですか?
リズムは一緒ですか?
マイクがある状態で練習していますか?
伴奏がある状態で練習していますか?
おそらく、練習とカラオケの時でいくつか違いがあるか、下手すりゃ全部違うという人もいるんじゃないでしょうか?
よくありそうなものとしては、「練習時との発声方法の違い」、「体に残っている息の量の違い」、「声量の違い」が多い気がします。
特に「声量」なんかは気を付けた方が良いんじゃないかなー、って個人的には思います。
カラオケで歌うと、声量って自然と上がっちゃいませんか?
声量が練習の時と違うだけで、発声方法も息の量も違っている、なんてことありませんか?
発声方法が同じでも息の量が少なければ、そもそもロングトーンすら出来なくなりますよね?
また、自分が出せるか出せないか微妙な音程でビブラートをするのも、非常に難しいと思います。
ビブラートどころか、その音を出すこと自体がそもそもキツイ訳なので…まずその音程を安定して出す方が大切だと思います。
ビブラートが出来るようになるまでの期間

ビブラートを習得、もしくは会得し、自由自在に使いこなせるようになるには、どれくらいの期間が必要だと思いますか?
自由自在とまでいかなくても、ちょっとでもビブラートが出来るようになる期間はどれぐらいだと思いますか?
練習量にもよりますが、大体1か月~2か月くらい。
最低でも2週間。
それぐらいの期間練習すれば、ビブラートが出来るようになる。
調べるとそんな記事が出てきます。
嘘だッ!!
そんな早く出来るかッ!!
そんな天才はオヤシロ様に祟られてしまえッ!!

『大丈夫だよ、圭一くん。』
そういう奴らの大半は、実際は半年くらい掛かったくせに『俺は二か月でビブラート出来たよ(キリッ』とかいう自慢ニキに違いない。



『ドキッとしたそこのお前。試合決定で』
私は独学ですが、まあまあビブラートが出来るまでに大体二年くらいの期間が掛かりました。
「上手じゃないけどちょっと出来るかも」というレベルなら、一年くらいの期間です。
練習量は、通勤しながら車内で一日約30分、それを週5くらいやっていたと思います。
単純に「あ~あぁあぁあぁ」やってるばかりの時間ではなく、色々考えたりドッグブレスやら何やら試したりも含めての30分です。
練習時間を一週間で出すと、一日30分×週5日=150分(2.5時間)
一か月だと、2.5時間×4週=10時間
一か月で10時間なので、一年で120時間です。
120時間練習すれば、ちょっとビブラートが出来るようになって、240時間練習すれば、まあまあビブラートが出来るようになったということです。
まあ正確に時間を測った訳ではないので、大体そんなもんかなーという感じで。
時間で表すと「そんなに練習したかな…?」って気にもなりますが、多分してるんでしょう。
現在は、ビブラートの練習を始めてから三年くらい経ちました。
「ビブラートがそれなりに出来る」ようになりましたが、会得したというにはほど遠いので、ちょこちょこ練習しています。
通勤時もたまに練習していますが、今は毎週1回カラオケで歌いながら練習しているという状態です。
ちなみに、「ビブラートがそれなりに出来る」というのは、「自分が普通に出せる音程なら、大体どの曲のどんな場面でもビブラートが出来る」という状態です。
とはいえ、「常に綺麗な間隔で長い時間ビブラート出来るか」と言われると、曲にもよりますが難しいです。
曲の中で使おうすると、「2~3秒くらいならちゃんとビブラート出来るかなぁ」ってレベルです。



『「紅蓮華」の最初の伸ばすところで3秒前後、「粉雪」は長くても1秒ちょいしか伸ばすところないからな?意外と2~3秒って長いんだぞ?』
そう、ただ単に2~3秒くらいしか使わないからそう思うだけで、実際はもっと出来るのかもしれない。
まあ間違いなく言えることとしては、カラオケの精密採点で「ビブラートのマーク(アイコン?)を意識して出すことは可能」です。
マークを出すだけなら2週間でも出来るかもしれませんが…聴いてても違和感なく出せるって意味です。
世界は広いので、本当に2週間や一か月~二か月でビブラートが出来る人もいるのでしょう。
独学ですが、私のように一年~三年という期間を掛けて、ビブラートが多少出来る人もいます。
中々出来ないという人も、焦らず気長に練習していきましょう。
一人では練習が続かない、練習場所がない、もっと早く出来るようになりたい、という人は、ボイトレ教室も視野に入れてみてはいかがでしょうか。