タバコ代を少しでも浮かせる方法はないか。
そう考えた僕が目をつけたのが、「手巻きタバコ」だ。
自分でタバコを作るのだから、店で買うより安くなるはず。
今回、実際に手巻きタバコの材料購入し、普段吸っているタバコと比較する検証を行った。
そもそもタバコをやめればいい?
それは今回の検証対象に含まれていない。
都合の悪い選択肢は、最初から議題に上げないのが僕の流儀だ。
ところが、実際に計算してみると、思いもよらない事実が判明した。
僕はタバコ代を節約するために、時給500円で働いていたのである。
しかも、雇用主も従業員も僕だ。
労働条件に不満があっても、相談できる相手がいない。
そんな手巻きタバコのコスパについて、実際に「作って・吸って・計算した結果」を紹介していこう。
手巻きタバコセット

手巻きタバコを作るにあたって、必要なものはこちらだ。
- 手巻きローラー(700円前後)
- ペーパー50枚(150円前後)
- フィルター200本(220円前後)
- シャグ25g(700~1000円前後)
特にシャグ(タバコの葉)については、グラム数や値段にばらつきがある。
また、ペーパーはシャグに付属されている場合もあるため、別途購入する必要はないかもしれない。
僕が実際に購入したのは、下記のセットだ。
- RAWペーパー クラシックシングル(110円)
- RAWペーパー クラシックシングル カットコーナー(150円)
- RAWペーパー CLASSIC BLACK(190円)
- フィルター細巻き用200本(220円)
- CAMEL25g(780円)
- フランドリア・ゴールド25g(770円)
これだけあれば、100本は作れるだろうという算段だ。
手巻きローラーは後輩から借りたので、購入はしていない。

シャグはこんな感じで入っている。
ある程度固まった状態で入っているので、まず袋から出してほぐす作業をする。

ペーパーは二つ折りになっており、端には糊が付いている。
糊面に綿棒などで水を付けることで、巻いたときにくっ付くようになる。
RAWのペーパーを3種類買ってみたが、110円の一番安いものが一番良かった。
コーナーカット付きのペーパーは画像のもので、下側の角がカットされている。
この加工がしてあることで、巻きやすいらしいのだが、僕は逆に巻きづらかった。
一番高かった極薄のペーパーは、めちゃくちゃ巻きづらい。
そのせいで、作業時間が2~3倍になったので、僕は二度と買うことはない。
5ステップでできる手巻きタバコ

作り方はさらっと紹介する。
①手巻きローラーにフィルターとシャグをセットする
②手巻きローラーを閉じて、手前に3~5回転する

③ペーパーを半分程度巻き込む
④糊面に水を付ける

⑤再度手巻きローラーを手前に3~5回転させて完成
何本作れた?時間は?

作れた本数は39本~65本
25gのシャグで、何本タバコを作れたのか。
細巻きと太巻きを試したが、結果はこちらだ。
- 細巻きだと25gで65本
- 太巻きだと25gで39本
葉の詰め方によって本数は変わるだろうが、大体これくらいの本数は作れると思う。
作業時間は30分~1時間ほど
1本作るのに、大体30秒~40秒ほどかかる。
多分どれだけ慣れても、大幅な時間短縮はできないと思う。
1本40秒で計算すると、1箱(20本)分作るのに13分ほど必要だ。
ちなみに、細巻きは1時間作業して65本だった。
最初は探り探りだったり、失敗したのもあってかなりの時間を要した。
太巻きは39本だったが、こちらも実は1時間ほどかかった。
RAWペーパー極薄があまりにも巻きにくくて、1本作るのに1~2分も要したからだ。
それでなくとも、太巻きの方がシャグを多く入れる分、多少時間はかかった。
また、最初にシャグをほぐしたり、水を付けるための綿棒を用意したりなど、巻く前の準備もある。
結論として、25gのシャグであれば「30分~1時間ほど」は作業時間として必要だろう。
コスパについて
価格面での比較
まず、1本あたりの価格にフォーカスしていく。
材料費としては、僕の実例を元に計算してみる。
- ペーパー50枚(110円)
- フィルター100本(110円)
- シャグ25g(780円)
- 合計1,000円
次に、1本あたりの価格をみていこう。
- 細巻き→65本作成で1本約16円、1箱(20本)換算は320円
- 太巻き→39本作成で1本約26円、1箱(20本)換算は520円
僕が普段吸っているCAMELは、1箱470円だ。
細巻きで作ればお得だが、太巻きで作れば損をする。
だが、吸いごたえや燃焼時間など、お金だけでは測れないものもある。
一概に損とはいえないが、単純な価格だけでみると太巻きは損ということだ。
時給500円の作業
次は作業時間についての話、ここからが本題である。
僕の場合、太巻きは金銭的に損をするため、細巻きを作る前提で考える。
25gのシャグを使い切るのに、作業時間は約1時間。
細巻きなら65本作れるので、およそ3箱分だ。
普段吸っているCAMELを3箱買うと1,410円。手巻きタバコなら960円。
差額は450円。
つまり、1時間働いて450円の節約になる。
……いや、待ってほしい。
僕は1時間で450円を稼ぐために、わざわざタバコを巻いているのか?
最低賃金を大きく下回る水準である。
労働基準監督署に相談したいところだが、残念ながら経営者も労働者も僕なので、相談窓口に行く前に社内で解決してしまう。
さらに、1か月に10箱分を作ると考えてみよう。
CAMELなら4,700円。手巻きタバコなら3,200円。
毎月1,500円の節約になる。
そのために必要な作業時間は、およそ3時間。
1,500円を3時間で割ると、時給500円だ。
僕は毎月3時間を費やして、1,500円を手に入れる仕事を作り出した。
これが節約なのか、時間の無駄遣いなのか。
少なくとも、時給だけで判断すれば、僕はこの仕事を他人には勧めない。
ただし、動画を見ながらでも作業はできる。好きな音楽を聴いていてもいい。
そう考えると、これは労働というより、娯楽に少しだけ報酬がついてくる仕組みなのかもしれない。
問題は、僕がその娯楽を1時間も続けると苦痛を感じることだ。
趣味に向いているかどうかは、時給よりも「楽しいかどうか」が大切な判断基準らしい。
吸った感想
「CAMEL lights」は、普段吸っているCAMELの方が美味しいと感じた。
葉を詰めすぎたのかもしれないが、僕には味わいがあまり感じられなかった。
一方、「フランドリア・ゴールド」は、濃厚な味わいで美味しかった。
細巻きにしたのが、ちょうど良かったのかもしれないが、こちらはリピートしても良いと思える商品だった。
チェーンスモークは減るかも
普段のCAMELは、安い代わりに葉の量が少ないのか、すぐに吸い終わってしまう。
反面、手巻きした「CAMEL lights」は、葉がぎっしり詰まっていて、吸い終わるまでの時間が長い。
細巻きの「フランドリア・ゴールド」でさえ、普段のCAMELよりは体感1.5倍くらい長い。
普段2本吸っている場面でも1本で終わることが増えた。
「チェーンスモークする機会が減る=タバコの消費量が減る」と考えると、計算した以上にタバコ代は浮くのかもしれない。
だが、ここで冷静に考えてみる。
僕が手巻きタバコを始めた理由は、節約である。
ところが、作業時間を計算すると時給500円。
味についても、普段のCAMELを超える感動があったわけではない。
節約したいから始めたのに、節約以外のメリットを必死に探している。
人間は、自分の選択が正しかったと思いたい生き物なのかもしれない。
少なくとも僕は、そういう生き物だった。
まとめ
今回、手巻きタバコを実際に作ってみた結果、細巻きなら金銭的にはお得だった。
一方、太巻きは材料費がかさみ、僕の場合は普段のCAMELより割高になった。
そして、最も重要な事実がある。
僕はタバコ代を節約するために、時給500円の仕事を作り出した。
もちろん、作業そのものが楽しい人や、好みのシャグを見つけた人にとっては、手巻きタバコは十分に価値のある趣味だと思う。
ただ、僕の場合は作業が苦痛で、味も普段のCAMELを超えるほどではなかった。
結局、僕が得たものは、「多少の節約」と「手巻きタバコに関する知識」。
そして、「時給500円」という現実である。
経験という貯金はできた。
ただし、残念ながらその貯金でタバコは買えない。
ということで、僕は手巻きタバコという時給500円の仕事を辞めることにした。
退職届は自分で受理した。
これから手巻きタバコを検討する人は、材料費だけでなく、作業時間や自分に合うかどうかも考えてみてほしい。
僕の経験が、少しでも参考になれば嬉しい。

