バイクは維持費だけでなく、ガソリン代やツーリング先での食事代など、何かとお金のかかる趣味である。
ふと、住宅ローン控除があと3年で終わることを思い出し、その時は「あー、そういや補助終わるんだな」くらいにしか思っていなかった。
そして僕は、バイク購入に向けて家計の見直しを行った。
そこで気付いた、驚愕の事実。
住宅ローン控除がなくなると、手取りが約2万円も減ってしまうのだ。
「住宅ローン控除?ほーん、まあ皆使ってるし、そういうもんなんだろう」
くらいしか思っていなかった。
まさか、控除終了後に「毎月手取りが約2万円も減る」ことになろうとは、思ってもいなかったのだ。
- ツーリング
- 車検
- タイヤ交換
- カスタム
“趣味の余裕”が、そのまま消えるレベルだった。
今回の記事は、特に「住宅ローン控除中の方」や「住宅ローンを考えている方」に向けた内容だ。
また、NISAやiDeCoの話も出てくるので、そちらに興味がある方もぜひ見て欲しい。
まず、毎年の「確定申告」や「年末調整」で恩恵を受けている住宅ローン控除だが、終了後は家計にどの程度の影響があるのかを整理してみた。
小難しい話をするより、僕の家庭の事例を出した方が分かりやすいと思うので、開示できる情報は開示していきたいと思う。
僕と同じように、住宅ローン控除終了後の家計をイメージできていない方や、バイクライフを楽しみたい方の参考になれば幸いだ。
住宅ローン控除とは?
住宅ローン控除(住宅借入金等特別控除)とは、住宅ローンを利用して住宅を取得した場合に、年末のローン残高に応じて所得税や住民税が軽減される制度である。
控除額は、自分の年収や扶養者の人数など、様々な条件によって変わってくる。
僕の場合は以下の通りである。
ちなみに、年収500万円以上で扶養控除などが極端に多くない場合は、満額近く控除を受けられているケースが多いと思われる。
- 年収:500万円以上
- 固定資産税(建物+土地):約13万円/年
- 共働き
- 扶養は一人(子ども)
- 生命保険加入済み
- 住宅ローン控除額:年間約20万円(満額)
最後の「住宅ローン控除額:年間約20万円(満額)」。
つまり、毎年20万円分「本来払うはずだった税金」が減っているということだ。
住宅ローン控除が終わるとどうなる?
住宅ローン控除が終了すると、この年間20万円分の減税がなくなる。
だから、その分手取りが減るというわけ。
✔ 手取りへの影響
| 項目 | 金額 |
|---|---|
| 住宅ローン控除の終了 | ▲20万円 |
| 固定資産税の減少 | 0〜▲1万円程度 |
| 年間の手取り減少 | 約18〜20万円 |
月額にすると、約1.5〜1.7万円ほど手取りが減る計算である。
これは正直、「大型バイク一台の維持費に相当するほど」の金額だ。
住宅ローン控除終了に備えた対策
ここからが本題である。
住宅ローン控除終了後、「減った手取りをどう補うか」が重要になってくる。
手っ取り早くできるのは「節約」だ。
僕は家計簿アプリを入れて、現時点から節約を開始した。
その結果、初月は3万円ほど節約できた。
買い食いやジュース代、娯楽費など、思った以上に使っていた。
飲み物は家から持参、UFOキャッチャーやガチャガチャなどはやらない。
もうそれだけで2万円は節約できた。
家計簿アプリは、簡単なもので十分。
使ったものが分かるか分からないかだけで、全然違う。
ゲームセンターに行って、「1回で使うのが1,000円」だったとしても、「1か月で合計1万円」というのが目に見えて分かると、心にくるものがある。
コンビニや自販機のジュースも同じだ。
1回数百円が積み重なって、5,000円以上使っていた。
節約は即効性があり、初期費用も不要なのでおすすめだ。
また、節約ほどの即効性はないが、他にも対策はある。
その候補として挙がるのが、「iDeCo」と「NISA」である。
iDeCoは「税金を減らす制度」
iDeCo(個人型確定拠出年金)は、掛金が全額所得控除となる制度である。
つまり、積み立てた金額に応じて所得税・住民税が減る。
積み立て金額は、会社員であれば「月額2.3万円まで」という上限が基本。
iDeCoは結構分かりにくいと思うので、簡単に解説していく。
✔ 年収550万円の場合(税率約20%)
| 掛金 | 年間 | 税軽減額 | 実質負担 |
|---|---|---|---|
| 月2万円 | 24万円 | 約4.8万円 | 約19.2万円 |
例えば、毎月2万円を積み立てた場合、本来支払うはずだった税金が約4.8万円減少する。
簡単に例えるなら、「iDeCoという口座に毎月2万円入れると、所得税(住民税)が毎月4,000円安くなる」というイメージだ。
しかし、上記の例でいくと「毎月2万円はiDeCoに入れないといけない」わけだ。
厳密には、約4,000円税負担が軽くなっているので、約1.6万円をiDeCoに入れるという方が正しいかもしれない。
ただでさえ、住宅ローン終了後に手取りが減るのに、iDeCoで更に使えるお金が減る。
もちろん、貯金しているわけだから、失っているわけではない。
しかし、今使えるお金が減るという事実が、果たして良いといえるのだろうか。
次は、iDeCoの弱点について解説していく。
iDeCoの弱点
iDeCo最大の特徴は、「60歳まで引き出せない」点である。
これは老後資金を強制的に作れる反面、今すぐ必要となった際に使えない。
例えば、
- バイクや普通車の購入
- 家具や家電の購入
- 急な修理費
- 家や車両のメンテナンス費用
といった用途には使えない。
つまり、「将来への強さ」はあるが、「今の自由度」は下がる制度でもある。
これは、僕自身かなり疑問を抱いている点だ。
60歳になったときに、そのお金が必要なのかどうか。
お金を使いたいタイミングで多いのは、「今」や「近い将来」である可能性の方が高い。
60歳になったときに、今の趣味を継続しているだろうか。
今やりたいと思うことを、60歳でも変わらずやりたいと思っているのだろうか。
60歳になって、「iDeCoで貯金しておいて良かった」となるのか。
60歳になって、「今お金があってもしょうがない。もっと趣味で使っておけば良かった」となるのか。
iDeCoにお金を入れても困らないくらい余裕があれば、こんなに悩む必要もないのだが。
そこで候補に入るのがNISA
NISAは、簡単にいえば「投資で得た利益が非課税になる制度」である。
「NISA=投資信託」というイメージを持っている人もいるだろう。
NISA自体は制度なので投資信託ではないのだが、まあイコールで考えがちなのは分からなくもない。
もう一度言うが、「NISAは投資で得た利益が非課税になる制度」である。
で、投資というのが例えば「投資信託」にあたる。
実際に、NISA口座の中で「投資信託」という商品を積み立てている人が多い。
投資信託とは、簡単にいえば「複数の株をまとめたパック商品」のようなもの。
さらに、その運用自体はプロが行ってくれる。
つまり、株で儲けている友達に
「お金出すから、代わりに増やしといて」
という、友達なら100%嫌われる行為を、合法的にやってくれる仕組みである。
「株って、失敗したら損するよね?リスクもあるんじゃないの?」と思う方もいるはずだ。
もちろん、ノーリスクというわけではない。
だが、投資信託は「長期で積み立てを継続した場合、資産が増えているケースが多い」といわれている。
株をやったことがない人には分かりづらいと思う制度ではあるが、「毎日チャートを見て胃が痛くなる」ようなものではない。
ちなみに、僕は楽天証券で0円からNISAをスタートして2年運用しているが、こんな状況だ。
- 毎月1万円をNISAに入れる
- 2年で+2万円ほど
つまり、本来なら「毎月1万円×24か月=24万円」しか貯まらなかったはずのお金。
それが、「NISAの運用益2万円をプラスして、結果26万円貯まっていた」というわけだ。
NISAは「自由度の高い資産形成」
iDeCoとの最大の違いは、「いつでも売却して現金化できる」という点にある。
例えば、
- 月1万円〜2万円を積立
- インデックス投資を中心に運用
という形であれば、バイク維持費や将来の出費への備えとしても使いやすい。
実際に、僕もバイクの購入資金として、NISAの一部を充てた。
その辺りの話は、また別の記事でしたいと思う。
✔ NISAのメリット
- 利益が非課税
- いつでも引き出せる
- 積立額を自由に変更可能
- 老後資金以外にも使える
✔ デメリット
- iDeCoのような所得控除はない
- 税金そのものは減らない
- 元本割れリスクはある
メリットで「いつでも引き出せる」と記載したが、注意点がある。
あまり触れられていないが、「明日5万円欲しいから、今日引き出す」ということはできない。
ざっくり説明すると、NISAは株式投資と同じく「株を売る→売ったお金が入る→それを銀行口座へ」という流れを経て、自分の手元にお金が入ってくるようになる。
株を売ってからお金が手元にくるまで、数日~一週間程度かかることが多い。
その点だけ頭に入れておかないと、「明日ないと困るんだけど!」という事態になりかねないので、要注意だ。
バイク乗り目線で考える「iDeCo」と「NISA」
バイク趣味は、どうしても「急な出費」が発生しやすい。
そこが一番重要かもしれない。
- タイヤ交換
- 車検
- カスタム
- ツーリング費
- 修理費
こうした支出に対応するには、「いつでも使える資金」が必要である。
そのため、個人的には「まずはNISAで自由度を確保」→「余裕が出てきたらiDeCo」という順番が良いと感じる。
ちなみに、「NISAだけやる」「iDeCoだけやる」というのも、別に間違ってはいない。
この辺りは、家庭の収入やローンの状況など、人によって正解不正解が分かれるところだと思う。
まとめ「住宅ローン控除終了後の家計戦略」
✔ ポイント整理
- 住宅ローン控除終了で年間約18〜20万円の手取り減
- 負担増の金額は、大型バイクの年間維持費に近い
- 固定資産税の減少はほぼ期待できない
- iDeCoは税金軽減に強いが、自由度は低い
- NISAは毎月の税負担は変わらないが、自由度が高い
- バイク趣味との相性はNISAが良好
住宅ローン控除終了と聞くと、不安に感じる人もいるだろう。
しかし、手取りマイナス約2万円は痛いが、実際には「突然破綻する」というほどの金額ではない。
だがそれでも、いきなり約2万円もなくなったら、できなくなることもあるだろう。
重要なのは、事前に把握し、少しずつ備えておくことである。
若い頃は、「家を買って、ローンを払っていくだけ」と思っていた。
しかし実際には、
- 住宅ローン控除の終了
- 子どもの成長
- 物価上昇
- 建物の修繕費
- 車やバイクの維持費
など、少しずつ家計に変化が出てくる。
だからこそ、「今の手取りだけ」で考えるのではなく、「10年後にどうなっているか」を考えておくことが大切だ。
「住宅ローン控除終了=手取りが減る」
未来を予測し、対策を立てていれば、少しは気持ちも楽になるのではないだろうか。

